イギリス出身のラッパー Lion Arkroyal が東京の繁華街を舞台にした新曲「Babylon In Sky」をリリース

ドラム師匠

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49歳 / 2児の父 / 元タワレコ店員 ➡︎ '17年12月〜Twitterで毎日レビューを書き ➡︎ '20年 1000レビュー達成 ➡︎ '23年12月 2000レビューを目指して邁進中!


Lion Arkroyal(ライオン アークロイヤル)は、イギリス・ロンドン出身の日本のラッパー。父親はイギリス人で、DJのRICHIO SUZUKIである。2022年にラッパーになることを決意。東京へ向かいRYKEYDADDYDIRTY のプロデュースで知られる GATTEM G JONES(LORD 8ERZ)と共に楽曲を制作を始めた。現在はロンドンのスタジオで楽曲制作を行なっている。


そんな Lion Arkroyal が、新曲「Babylon In Sky」を12月29日に各種ストリーミングからリリースした。デビュー曲「Gan Gan」は、短いワードを相当な熱情でスピットさせ、的確に的を撃ち抜くスタイルだったが、今作はまた違ったアプローチをしている。


不惑なストリングスから始まるこの曲は、いかにも事件が起きそうな繁華街が舞台。韻を踏むことにこだわらず、語り部に近い独特なフローを披露。


歌舞伎や能の節回しにも通じるところがあり、海外にいるからこそ感じられる日本ならではのオリジナリティを追求している。TOKYO No.1 SOUL SETの BIKKE に近いスタイルと言えるだろう。


内容は、自身が立てた志を忘れないようリリックに刻んだものだ。


権力を持ち、 我欲に負け腐ってしまうと堕ちていく

それは警察官 政治家 のみならず誰でも起きてしまうもの…


自分の弱さだけでなく人間の弱さを知っているから、目標を遠くに打ち立て、中途半端な成功に安穏しないよう、目先の欲望に流されてしまわぬよう己を戒める。


プロデューサーは、前作「Gan Gan」に続き、Notorious B.I.G、Rakim、Jay-Z、Lil’ Kimなどの楽曲制作をおこなったプロデューサー "Dominic Owen a.k.a. The Love Theme" が担当。


この曲は元々Boom Bap系のビートを予定していたが、Lion ArkroyalのフローをきいてREC直前で現在ビートに変えたという。和楽器を使っている訳ではないないが、東京アンダーグランドらしさがにじみ出ている点にも注目して欲しい。


現在、2024年上旬リリースを目指してアルバムを制作中とのこと。「Gan Gan」「Babylon In Sky 」は毛色が全く違っていたため、どんな作品群に仕上がるか期待して待とう。



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