ここまで振り切って大丈夫!?|Creepy Nuts がジャージー・ドリルの新曲「ビリケン」をリリース

ドラム師匠

毎週100本以上(!)アップされるHIPHOPのMVを厳選し、魅力を伝えます。
49歳 / 2児の父 / 元タワレコ店員 ➡︎ '17年12月〜Twitterで毎日レビューを書き ➡︎ '20年 1000レビュー達成 ➡︎ '23年12月 2000レビューを目指して邁進中!


10月11日を皮切りにロック系・R&B系アーティストをゲストに迎えた2MANライブツアー『生業』の真っ只中の Creepy Nuts 。全公演SOLD OUTで、チケットが取れないという盛況ぶりだ。


そんなCreepy Nutsの約1年ぶりの新曲「ビリケン」が、ツアー初日の10月11日にリリースされた。ちなみにビリケンとは、足を掻いてあげるとご利益があるとされている像のこと。大阪では通天閣 5階にあり、街のシンボルとなっている。


この曲は、こんな振り切って大丈夫!?

とこちらが心配になるほど突き抜けているのが特徴だ。

ジャージー・ドリルに乗せたR-指定のラップは、甲高い声のままイっちゃってるし、

ビリケンからAV男優・しみけんについて文脈とは関係なしに歌っているし、

極め付けがHOOKで、 「ケン・ケン・ケン・ケン・ケン」×3 と繰り返した後に「ビリ・ビリ・ビリ・ビリ・ビリ」で終わっている。


Music Videoは、Official髭男dismやAwichらの作品を手がける新保拓人がディレクション。R-指定がラップを始めた原点であり、梅田サイファー結成のきっかけとなった大阪駅の歩道橋に始まり、味園ビル、通天閣、スーパー玉出、西成といった大阪人には当たり前に思える風景を、外国人目線のような新鮮さで捉えている。


「結局ビリケンは出てこうへんのかい!」というツッコミどころまで残しているのが憎い。


とにもかくにも世間体とか、セールスとか、メロディとかお構いなし。好き放題やらかしているのが痛快な作品に仕上がっている。





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