ブルージーなトラックにのせて歌う幼少期|Eric.B.Jr が新曲「Ghetto Kids」のMVを公開

ドラム師匠

毎週100本以上(!)アップされるHIPHOPのMVを厳選し、魅力を伝えます。
49歳 / 2児の父 / 元タワレコ店員 ➡︎ '17年12月〜Twitterで毎日レビューを書き ➡︎ '20年 1000レビュー達成 ➡︎ '23年12月 2000レビューを目指して邁進中!

今年3月にANARCHY主宰レーベル・THE NEVER SURRENDERS から1stアルバム『KING BORN』をリリースした Eric.B.Jr 。" KING BORN TOUR "と題したワンマンツアーを敢行し、Spotify O-EASTで行われたツアーファイナルでは、AbemaTVで独占生中継されるなど、着実にキャリアを重ねているラッパーだ。


父親がナイジェリア人で、母親が韓国・日本のハーフというクォーターで、ハングリーさを叩きつけるザラついた声は、一度聞いたら忘れられないほど個性的だ。


そんなEric.B.Jrの新曲「Ghetto Kids」のMusic Videoが公開された。この曲は、ブルージーなトラックに乗せ、自身の幼少期を振り返っている。


父親は遠くに行き、母親は8才ごろから一緒に住んでいないという。Thugになったのは両親のいない環境のせいか…と思いがちだが、「大人達が言っているほど 浅はかな話じゃねえ」と否定する。


「些細なことで染みる傷 頭抱える小さなミス」


このフレーズが、この曲の肝だろう。この小さな積み重ねが、心に大きな穴を空け、悪餓鬼を生み出したと想像できる。


そんなバックグランドを理解した上で、彼がラッパーとしてデビューした16才の頃の音源を聴き直すと、鬼気迫る思いがさらに伝わってくる。そして、そこから抜け出そうとしている今、ラッパーとしての成功を願わずにはいられない。



▼Eric.B.Jrが16才の時に発表されたクラシック。ラッパーとして成功する以外に生きる術はないという切実さが表現されている。



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