B.I.G.JOEが生音を基軸としたオルタナバンドbuzzy.とのダブルネイムEP「GET UP, GET IT」をリリース

ドラム師匠

毎週100本以上(!)アップされるHIPHOPのMVを厳選し、魅力を伝えます。
49歳 / 2児の父 / 元タワレコ店員 ➡︎ '17年12月〜Twitterで毎日レビューを書き ➡︎ '20年 1000レビュー達成 ➡︎ '23年12月 2000レビューを目指して邁進中!

2000年にラッパー田我流とキャンピングカーで北海道ツアーに出たり、2021年に突如タコスに目覚めタコスタンドを始めたり、YouTubeで旅グルメ番組を始めたりと活動の幅を広げてきた北海道のラッパー B.I.G.JOE 。 


「監獄ラッパー」と呼ばれ尖りまくってた時期を経て、歳を重ねたからこそ感じられる人間味に溢れた人柄が特徴だ。


まとまった作品としては2019年に発表されたアルバム『TENDERNESS』以来、約3年半ぶりとなる4曲入りEP『GET UP, GET IT』をリリースした。 今回は、生音を基軸とし、HIPHOP、R&B、JAZZの要素を含んだオルタネイティブバンド buzzy. とセッションを重ねて作った作品だ。


沖縄のラッパーRITTO、しばらく活動休止を余儀なくされるNORIKIYOを客演に迎え、生楽器ならではの有機的な丸みのある音色が鳴らされている。


MVが公開された「GET UP, GET IT」は、死ぬ前日から逆算して今を語ったような曲。若者には、明日のことも考えず、この瞬間を享楽する刹那な爆発力があるとするなら、B.I.G.JOEは死を意識するからそこ今を楽しもうと訴える。


思いの丈 やりきったれ
このご時世 後がねえ
ボケボケしてんじゃねぇ
いっせいのせで 跳ね上がれ
GET UP & GET IT
GET UP & GET IT
 〜「GET UP, GET IT」のリリックより引用〜 


曲が進むに従って挿入されるバイオリンや女性コーラス。盛り上がれば盛り上がるほど死に近づいていく感覚になる。 


 死ぬ直前、我が人生を振り返り、「やりきったよな」と言って穏やかな笑みを浮かべるのか、まだまだやりたいことがあるのに…と苦悩の表情を浮かべるのか、自分はどっちだろうなんて考えさせられる。



▼B.I.G.JOEが、buzzy. のLiveをレポートした動画。リハーサルの裏側が見れたり、J-REXXX, CHICO CARLITOとの絡みが見ることができる。もちろん「GET UP, GET IT」のLiveも収録されている。



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