ミックステープ『nobori - 上り』をリリースしたJUMADIBAが、幻想的なMV「rainy」を公開

Drill × アンビエント × 心象風景

DJ KRUSHの楽曲にフィーチャーされ、ツアーに同行したり、ralphとのコラボ曲が話題になるなど2022年に飛躍したラッパーの1人である JUMADIBA（ジュマディバ）。

「日本語の並べ方とかは独特なんじゃないかなって自分でも思います」

とRed Bull《RASEN》のインタビューで語っているように、王道のヒップホップとは少し異なる角ばった語感が特徴だ。あり得ないワードやユーモア、"ですます調"の文体などが不意に入り込むから聞き流せず耳にひっかかる。

3月1日には、10曲入りミックステープ『nobori - 上り』がリリースされ、ラストを飾る曲「rainy」のMVが公開された。アンビエントを基調にしたDrillサウンドで、JUMADIBA自身がトラックメイクしている。

クラブ帰りの朝焼けのなかで楽曲制作に打ち込む姿や、電車やバスなどに乗って次々と変わる景色が描かれる。主語を曖昧にすることで、輪郭があるのかないのか分からない漠然とした心象風景。抽象画を見ているようで、余計に感覚に訴えてくる。

曲の水々しさや幻影を映像で見せるのは、新保拓人(TAKUTO SHIMPO)。彼はRAU DEFのクラシック「 FREEZE!!! feat.Sugbabe」や変態紳士クラブの代表曲「好きにやる」のMV監督を務めており、車の中が水浸しになるこのMVも代表作の一つになるに違いない。あの曲も、この曲も手掛けているのかと驚くはずなのでチェックして欲しい。

text by ドラム師匠

▼JUMADIBAの音楽的ルーツやラップスタイルについて語ったインタビュー

JUMADIBA

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新保拓人(TAKUTO SHIMPO)

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